曲紹介|交響詩モンタニャールの詩

交響詩モンタニャールの詩
Poème Montagnard
ヤン・フランス・ヨーゼフ・ヴァン・デル・ロースト(Jan Frans Joseph Van der Roost)

▼曲の解説
ウィンドマシーンなどさまざまな打楽器を使用したモンブランを望むこの地の厳しい自然の描写で始まり、冒頭でトランペットが奏する5つの音による音型が曲全体を支配している。軍隊の行進のようなリズムや戦いの情景、リコーダー四重奏などにより中世風の雰囲気を醸し出すルネサンス風の舞曲、領民に慕われたカトリーヌ・ド・シャランを思わせる叙情的な旋律などが次々に現れ、卓越した対位法の技巧により組み合わされて、圧倒的なフィナーレを迎える。


▼青陵として
青陵ウインドでは23回定期演奏会のメインプログラムとして挑みました。グリーンホール相模大野のキャパシティを生かすべき大編成としてとても効果的なプログラムです。また前年において別プログラムで、リコーダー演奏に取り組んだ経緯もあり、途中のリコーダー4重奏も良い演奏効果になりました。情景描写のイメージの強い標題音楽であるこの曲をどのように演奏するかに苦労した曲もくでもあります。近年比較的古い曲に多く取り組んだ青陵としては、近現代のわりと新しいプログラムで良い風を取り入れた自負しています。


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