曲紹介|フェスティバル・ヴァリエーション

フェスティバル・ヴァリエーション
Festival Variations
クロード・トーマス・スミス(Claude Thomas Smith)

▼曲の解説
20世紀の吹奏楽作品の中でも記念碑的な作品と表現される。アメリカ空軍ワシントンバンドの委嘱で作曲。1982年2月10日、アメリカ合衆国音楽教育者協会とテキサス州立音楽教育者協会の合同コンベンションの席上、ゲイブリエル大佐指揮のワシントンバンドで初演され、大反響を起こした。
この作品に対する賞賛をゲイブリエル大佐はメッセージとして残し、これはフルスコアにも掲載されている。「高度な演奏技術と現代的な奏法、ロマンティシズム溢れるサウンドの全てが凝縮されたこの作品は間違いなく今世紀の記念碑的作品となるだろう」
冒頭やコーダにおけるホルンのファンファーレは音域が広く非常に演奏が難しいが、これは当時のワシントンバンドの首席ホルン奏者が大学時代のスミスのライバルであったことから、わざと難しく書いたという有名なエピソードが残っている。


▼青陵として
青陵ウインドでは過去に2度トライしているこの曲目。
25回定期演奏会という四半世紀の節目として再度取り組みました。ちょうど団員も55名を越えたところ、まだ足りないパートや賛助の団友に支えられる箇所は多くあるものの、25回定期演奏会のテーマイメージ「祝祭・祝典」においてフェスティバルバリエーションはもってこいでした。幸いホルンパートに元気な団員が多く難解な部分もさらりと吹きこなすスーパープレイヤーがいたりと、通常なら十分にメイン級のこの曲を前プロとして演奏するというかなりハードなプログラム。ちなみに第25回定期演奏会は本プロに「ローマの祭り」〈レスピーギ〉と奏者もお客様も相当気力のいるプログラムでした。



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